開催概要・挨拶

開催概要

開催日程 令和5年12月1日(金)13:00~18:00
令和5年12月2日(土) 9:00~12:30
会場・開催方式 つくば国際会議場、ZOOMによるオンライン配信を併用します。
ZOOM URLは申込者に連絡します。
メインテーマ 国際性と学際性の日常化

ご挨拶

国立大学法人筑波大学 学長

永田 恭介

Society 5.0やSDGs の実現を見据え、将来の社会・経済を担う高度な「知のプロフェッショナル」養成への希求が日々高まる中で、大学院教育の改革が求められ、本「大学院教育改革フォーラム」は卓越大学院プログラム等における取組・成果を広く大学関係者が共有し、議論する場として開催されています。

この度、本学が幹事校として「大学院教育改革フォーラム2023」を開催する運びとなりました。新型コロナウイルス感染症も5類に位置付け変更となりました。ぜひ皆さんには、研究学園都市つくばにお集まりいただき、実りある議論を行い、直接対面で話し合うことの重要性を再確認する機会にしたいと考えています。

私たちを取り巻く環境は、激変するグローバル社会の中で、先が見通しにくい時代になっています。温暖化、環境汚染、感染症、金融危機やテロリズムなどを例に取るまでもなく、問題は国境を超えて瞬く間に広がっていきます。エネルギーや環境の問題、産業と経済の活性化の問題など、解決すべき問題は地球規模で協働しなければならない課題であり、解決に向けて従来型の発想を越えたイノベーションが必要とされています。

日本の大学には、国際的な競争力の強化も求められています。目指すところは学問の充実、新たな学理の創生、知を継承できる人材育成です。また、多くの課題を解決するためには、学際的な協力が必要だということも広く謳われています。私たちはすべての教室、研究室での活動が国際通用性のあるものとなり、すべての学生があらゆる組み合わせの学際的な学びを選択することを可能とする大学制度が重要であると考え、これを「国際性と学際性の日常化」と呼んでその実現に向けて取り組んでいます。

本フォーラムでは、この「国際性と学際性の日常化」をメインテーマとしつつ、大学院教育改革に向けた幅広い視点からの意見交換の場として、博士人材の育成に関わる各大学における教育プログラムの成果や取組を共有し、我が国の博士課程大学院に対する社会からの期待に応え、世界と協働する基盤強化に資する大会にしたいと考えております。本フォーラムが、従来の観念に捉われない「柔軟な教育研究組織」と次代の求める「新しい大学の仕組み」を実現するための契機となることを期待し、つくばに皆さんをお迎えすることを楽しみにお待ちしています。

国立大学法人筑波大学 副学長(教育担当)
大学院教育改革フォーラム2023 事業委員会委員長

加藤 光保

我が国の大学院で国際性というと、留学生を受け入れる英語プログラムをつくることと日本人学生の海外体験を増やすことについて、学際性の向上というと医学と工学などの学際研究科を計画的に作ることについて議論される場合が多いように思われます。私たちは、日本の大学院が国際的認知度を上げ、世界から優れた学生が集まる大学院になるためには、国際的に活躍する卒業生・修了生を増やす必要があり、そのためには大学院そのもの、すべての教室、研究室での活動が国際通用性のあるものとなり、学生があらゆる組み合わせの学際的な学びを選択することを可能とする大学院制度が重要であると考えています。本フォーラムが、留学生と日本人学生、異なった学問分野の学生同士が共に語り合い、日本の大学院の将来像を構想する場になることを願っています。

国立大学法人筑波大学 ヒューマニクス学位プログラムプログラムリーダー
大学院教育改革フォーラム2023 事業委員会副委員長

柳沢 正史

この度、第3回大学院教育改革フォーラムをつくばの地で開催できますことを厚く御礼申し上げます。

本フォーラムは、博士課程教育リーディングプログラムや卓越大学院プログラムなどの取組を広く我が国の今後の大学院教育改革に活用されることを目的として、各大学院の現場における現状・課題、博士課程修了生の状況、今後に向けた政府の施策等を関係者間で共有し、議論する場となっております。当日は、全国の大学院の博士課程学生、修了生および大学・産業界・官公庁等の方々をお呼びして、卓越大学院プログラム等における取組や修了生による事例紹介、学生のワークショップ等の企画を予定しております。本フォーラムを通して得た成果を共有し、メインテーマである「国際性と学際性の日常化」を目指して実りある議論ができればと思います。

ロゴデザイン作成まで

異なる領域同士を繋ぐ交通網が拡大する様子をイメージした。交差する地点は時折新たな領域にもなる。

我々が何かを伝えたい時に、文章を読んでもらうことより、ロゴデザインなら一瞬でコンセプト、特徴、理念を伝えることができます。
今回フォーラム開催準備にあたり、よりよいデザインの作成が重要と考えました。

筑波大学には芸術の専門分野(芸術専門学群・芸術系など)があり、芸術系の原忠信准教授を通じて、デザインを学ぶ学生に今回のテーマ「国際性と学際性の日常化」をテーマにデザイン案を依頼しました。
結果、11案提案があり、検討した結果、芸術専門学群4年生・嶋村圭太さんが作成した案が採用されました。

「国際性と学際性の日常化」・・・異なる文化や言語・地域・また、学問分野の枠組みを超え、交流することが当たり前になる。
既にそのような風景を日々キャンパスで見ることができます。今回のデザインでは、二つの色がそれぞれに異なる領域を表しています。その異なる領域同士を繋ぐ交通網が拡大する様子をイメージしています。交差する地点は時折新たな領域にもなります。

大学院教育改革フォーラム2023キービジュアル
大学院教育改革フォーラム2023ロゴ

ロゴデザイン

嶋村 圭太

2020年4月 筑波大学芸術専門学群入学
2022年4月 クリエイティブチーム「ツクリエイト」(現:合同会社FUNC)参加
2023年7月 筑波大学芸術専門学群ビジュアルデザイン領域4年次在学中

STUDIO DESIGN AWARD 2022 ノミネート(Webデザインを担当)